2016年3月3日木曜日

ワセリン徹底解説 | 実は石油からできていた



ワセリンとは、石油を蒸留した残渣(ざんさ)から得られた油を、さらに精製したものです。
これの良いところは、とても酸化しにくいところです。
植物油でも動物の脂でも空気に触れれば一日で 酸化始めますが、ワセリンは酸化するまでになんと数年かかるんです。
だから昔は降鼻術や豊胸にワセリンが注入されていた時代もあるようです。
酸化した物は肌にとって刺激物なので、ワセリンは肌に刺激になりにくいんです。

ふたつめに、ワセリンは皮膚に沁みこんでいきにくいという特徴を持っています。
他のクリームやオイルより断然沁み込みにくいのです。

以上2点から、ワセリンは肌にとっても優しい素材と言えるのです。
病院では、皮膚病でジュクジュクしたり、やけどで皮膚が赤く剥けてしまったような傷に対しても、患部を保護する目的でワセリンが使われるくらい、肌に刺激になりません。
反対にクリームやローションは刺激が強くて傷が治らなくなるので、医師は普通、やけどの治療には使わないのです。



最近よく乾燥して粉がふくのですが、そういう時、ワセリンを塗ると落ち着きます。
角質細胞の端がカールしていっせいにめくれあがっています。
それが重傷だと、めくれた細胞の隙間からッフの水分が蒸発しやすくなってしまします。
だから、その部分にごく少量のワセリンをつけて、角質細胞を皮膚にはりつけることによって、肌を乾燥から守るのです。

かゆみやチクチクする痛みを感じる箇所にも、ごく少量のワセリンを使うといいです。
肌が乾燥しすぎて、目に見えないひび割れで傷だらけになり、そのせいで軽い炎症を起こしている状態です。
ここにワセリンを塗ることによって、外部からの刺激から肌を守り、傷を治りやすくさせます。

しかし注意したいのは、ワセリンを塗るのは粉を拭いている部分と、かゆみやチクチクのある部分だけです。
一部の例外をのぞいて、健康な部分にはつけてはいけません。逆に肌を荒らしてしまうからです。
一部の例外とは、湿度が10~30パーセント台など、酷く空気が乾燥している場合です。
そういう時は顔全体に塗るといいでしょう。
もうひとつは唇です。わたしは特に冬は、毎日のように塗っています。
潤うし、ちょっとしたグロスのようにツヤツヤしますよ。




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